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切りキズ、すりキズの症状

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・切りキズ(切創)

ナイフやガラスの破片など、鋭く切れるものが皮膚にくい込んでできるキズです。キズのふちが平らで、大きく裂けています。

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・すりキズ(擦過傷)

転んでひざをすりむいたときなど、ザラザラしたものが皮膚をかすることでできるキズです。軽い場合は、表皮や真皮の途中までがこすり取られ、皮下組織は無傷。
点状の出血が特徴です。

キズが治るメカニズムは?
治るまでにどのくらいかかる?

ケガをしても、軽いキズであれば、しばらくすると治りますが、これは皮膚に自然治癒力が備わっているためです。皮膚がキズつき、その機能が低下すると、「修復せよ」という指令が出て、新しい細胞がどんどん作られ、再生・修復されていきます。

【キズが治るメカニズム】
キズが治るプロセスは、炎症期、増殖期、成熟期の3つに分けられます。

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炎症期

症状:ズキズキした痛み・はれ・赤み・熱を帯びた感じ*

・血管が破れて出血すると、血小板が血を止める ・体液(滲出液)がにじみ出てくる
・白血球、マクロファージなどが菌や異物を除去する
*炎症期に起こるこれらの反応は、程度の差はありますが、感染による炎症とは異なり、キズが治っていくプロセスの一つとして起こるものです。

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増殖期

症状:かさぶた・赤み・みみずばれ

・外気に触れた体液(滲出液)が乾いて、かさぶたになる
・かさぶたの下では、残った体液(滲出液)が表皮の再生を促進する
・コラーゲンや毛細血管などが生まれ、キズを埋めるように組織がつくられる

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成熟期

症状:赤みがひく・キズあとが残る

・表皮は再生・修復するが、表皮の下では修復作業の一環として細胞が活動を続けている
・組織が収縮し、キズがだんだん小さくなる

【キズが治るまでの期間】
キズの深さや状態によって異なりますが、ズキズキした痛み・はれ・赤み・熱を帯びた感じがおさまるまでは3~4日間、また成熟期を経てキズが小さくなるまでには1年以上かかることもあります。

切りキズ・すりキズが引き起こす疾患

切りキズやすりキズを負った後、キズ口を洗わずに放っておくと、そこから細菌が入り、時に重篤な疾患に繋がることがあります。例として、以下のような疾患が挙げられます。
*以下のような症状がなくても、キズを負った後に気になることがあれば、早めに病院へ行くようにしてください。

・破傷風(はしょうふう)
キズ口から侵入した破傷風菌が産生する毒素によって引き起こされる疾患です。破傷風菌は土壌中や動物のフンなどに存在しており、キズ口から侵入すると神経系に働きかける毒素を放出します。これにより、筋肉のこわばりや痙攣などの症状を引き起こすことがあります。

・蜂窩織炎(ほうかしきえん)
皮膚が割れた部分、キズついた部分から連鎖球菌、ブドウ球菌が侵入して発生する疾患です。主に下肢に起こることが多く、症状としては、腫れ、疼痛、発熱、だるさなどが挙げられます。

切りキズ・すりキズの対処

キズが早くきれいに治るかどうかは、キズができてすぐに行う以下の4ステップのケア次第です。病院へ行く場合は、できればステップ2(②トリート)までの応急処置を行ないましょう。
キズケアのステップは、①クリーン(洗浄)、②トリート(処置)、③プロテクト(保護)、④フォローアップ(経過観察)の4段階に分けられます。

①クリーン(洗浄)

水道の流水か生理食塩水でキズ口を洗い、異物や菌を取り除きます。砂や小石などが入っていて、水だけで流せないときは、清潔な布やガーゼ、めん棒などで取り除きます。

②トリート(処置)

出血を伴う場合は、清潔なタオルやティッシュペーパーなどでキズ口を押さえ、血を止めます。このとき、キズ口にタオルやティッシュの繊維など、異物がついていないことを確認しましょう。2~3分おさえても血が止まらない場合は病院へ行きましょう。

③プロテクト(保護)

救急ばんそうこうなどを、キズ口の端までしっかり貼ってキズを保護します。
※より早く、きれいに治したい場合は、キズパワーパッドなどの治癒タイプのばんそうこうがおすすめです。モイストヒーリングの考え方を取り入れ、皮膚の回復に適した環境を整えるので、かさぶたを作らず、早くきれいにキズを治します。

④フォローアップ(経過観察)

新しい皮膚が再生され、キズ口がふさがるまで経過を観察します。このとき、キズに膿や腫れ、臭いがないかを確認します。救急ばんそうこうなどが濡れたりはがれたりしてしまったら、キズとキズの周りをよく洗い、新しいものに貼り替えます。

「モイストヒーリング(湿潤療法)」
によるキズの手当て

ひと昔前は、「キズは消毒して、乾かして、かさぶたを作って治す」というドライヒーリングの考え方が主流でした。しかし近年では、ヒトが生来持っている自然治癒力に着目した、「キズをしっかり覆い、潤い(体液)を保ってきれいに治す」、モイストヒーリングというキズケアが一般的になってきています。
キズを負うと、キズ口から体液(滲出液)が浸み出してきます。この中には、キズ口の異物や雑菌、不要となった組織を排除するための因子、またキズをきれいに治すための因子などが含まれています。モイストヒーリングでは、キズを治すための成分が含まれた体液(滲出液)でキズ口が覆われるため、体液を拭き取ったり、ガーゼに吸わせて乾燥させてしまったりするよりも、治癒のスピードは比較的早くなります。
また、キズが早く治る以外にも、乾燥を防ぐことにより痛みを軽減することができたり、かさぶたを作らないことでキズあとが残りにくくなったりすることも、モイストヒーリングのメリットです。
キズパワーパッドは、このモイストヒーリングのテクノロジーを取り入れ、キズを早く、きれいに治すばんそうこうです。

病院に行った方が良いキズについて

キズが浅い場合には、ご家庭でもキズのケアが可能ですが、以下のような場合には病院に行くようにしてください。

・切りキズが深い場合(神経や筋肉なども損傷を受けている可能性がある)
・すりキズが深い、または範囲が広い場合
・家具や壁にぶつけたギザギザのキズ
・ガラスや木片などが刺さったキズ
・砂や衣服の繊維などの異物が入ったキズ
・2~3分経っても血が止まらないキズ
・動物に噛まれたキズ
・広い範囲にわたるキズ
・受症原因がわからないキズ
・その他、異変を感じたり、心配があるとき

切りキズ・すりキズにおすすめの商品

キズを負っている部位、キズの大きさに合わせてお選びください。

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キズパワーパッド ひじ・ひざ用の貼付イメージ

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キズパワーパッド ひじ・ひざ用の貼付イメージ

 

参考文献
正しいキズケア推進委員会「正しいキズケアブック1」
正しいキズケア推進委員会「正しいキズケアブック2」
Mayo Clinic, “Tetanus” (2019),
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/tetanus/symptoms-causes/s...
Mayo Clinic, “Cellulitis” (2020),
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/cellulitis/symptoms-cause...